反発、夏場にかけての供給不足を警戒=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=56.66(+0.44 +0.78%) 

 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.41~0.44ドル高。その他の限月は0.02ドル安~0.38ドル高。

 石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が現在の協調減産を6月以降も継続する可能性があることや、米国のイランやベネズエラに対する制裁が供給不足を警戒させている。ガソリン需要が拡大する北半球の夏場にかけても供給が絞られるようだと、需給がひっ迫するリスクがある。ただ、欧州中央銀行(ECB)が大幅に景気見通しを下方修正するなど、景気減速で石油需要の下振れが拡大する余地がある。ECBが景気に配慮したにも関わらず、米株式市場が下落したことは重し。

 時間外取引で4月限はしっかりと推移。通常取引開始を控えて下値を切り上げると、56.99ドルまで上げた。通常取引開始後は上げ幅をほぼ消す場面はあったが、プラス圏を維持して引けた。

minkabu PRESS編集部 

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