修正:続落、供給ひっ迫懸念が後退し一段と調整=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=63.69(-1.62 -2.48%)

 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比は、期近2限月が1.63~1.62ドル安。その他の限月は1.68~1.28ドル安。

 サウジアラビアやロシア、米国など産油大国が増産しているほか、サウジアラビア以外の石油輸出国機構(OPEC)加盟国も引き続き生産量を拡大しており、イランの減産を背景とした供給ひっ迫懸念が一段と後退している。各国の増産によって世界的に石油在庫は積み上がる兆しがある。米中貿易戦争の拡大懸念も重し。米株高やドル安など関連市場の動きは原油市場の下支えにはならなかった。

 関係筋の話として、イラン産原油を輸入してきた経緯のあるインドや韓国が、制裁の一部緩和について米国と大枠で合意したと伝わったことは相場を一段と圧迫した。ブルームバーグが報道している。

 時間外取引で12月限は前日の安値圏を維持しつつ軟調に推移。通常取引序盤に65.39ドルまで小幅にプラス転換する場面はあったが、売りが強まると63.11ドルまで一気に下げ幅を広げた。

minkabu PRESS編集部

※本文を加筆・修正しました 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。