28日のロンドン市場は、ドル売りが優勢。欧州株は英独仏など主要国指数がプラス圏で推移しており、連日の米株上昇への期待感が残っている状況。イタリア株やトルコリラ相場が軟調に推移しており、不安定な要素もあるが、全般にはリスク選好ムードが維持されている。クロス円は大きな崩れをみせず高止まりしている。 ドル円は111円台前半での取引。ユーロドルやポンドドルなどでドル売りが優勢となるなか、ロンドン市場では、ドル円も再び111円ちょうど付近へと下押しされた。東京朝方の円高・ドル安水準へと戻しており、上に往って来いの展開になっている。ただ、111円台割れは回避されており、かろうじて大台は維持している。クロス円が下支えとなっている。 ユーロドルは1.17ちょうど近辺での取引。1.1660近辺でサポートされ、一時1.1707レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円は130円近辺で揉み合っているが、ユーロポンドは上昇。ユーロ単体での好材料はでていないが、リスク選好のドル売りの受け皿としてユーロ買いがでているもよう。フランスのユロ環境相がラジオ生番組で辞任を表明、と報じられている。先日の世論調査でマクロン大統領の支持率が34%と就任以来最低と報じられたが、政権にとってさらに痛手となるニュースとなっている。しかし、ユーロ売りの反応はみられなかった。 ポンドドルは1.29付近での取引。ポンド相場もユーロとともに高値水準で揉み合っている。ポンドドルは1.29ちょうど近辺、ポンド円は143.20-40レベルなど。8月はメイ英首相の夏休みもあって英欧の離脱交渉に目立った進展はみられなかった。きょうはメイ英首相が、合意なき離脱は世界の終わりではないと示唆、と報じられている。10月が実質的な交渉期限とみられるなかで、次第に合意なき離脱が既定路線化している感もある。ユーロポンドではポンドが軟調。一時0.90758レベルまで高値を伸ばした。昨年9月12日以来のユーロ高・ポンド安水準となっている。市場は英国の合意なきEU離脱を少しずつ織り込んできているもよう。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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