ドル安、円安の動き、パウエル講演控えた調整の面も=ロンドン為替概況 24日のロンドン市場は、ドル安と円安の動きが優勢。序盤は様子見ムードのなかで、東京市場でのドル安と円安の流れが一服した。ただ、ドルストレートもクロス円も東京市場での安値には届かず。その後は、再びドル安、円安の動きが広がっている。ポンドの買いが目立っている。ポンドドルは1.28台割れを試してサポートされると、ショートカバーの動きが誘発された。ポンド円も高値を更新。欧州株が上げ幅を拡大する動きもクロス円の上昇を下支え。伊仏銀行大手が合併の可能性を探る動きをみせているとの報道が買い材料となっていた。今日の注目イベント、パウエルFRB議長のジャクソンホール講演を控えてのポジション調整の面もあったようだ。前日のドル買いが巻き戻される方向となっている。 ドル円は111円台前半での取引。111.30-40レベルと前日のNY市場で買われた高値圏で揉み合っている。東京市場では111.49レベルの高値をつけた。、ロンドン序盤には111.48レベルまで買われたが、上抜けには至っていない。ドル安と円安が優勢となっているが、ドル円は打ち消し合って身動きできず。 ユーロドルは1.15台後半での取引。序盤は買いが一服し、1.1580近辺から1.1550台まで反落したが、すぐに切り返して上昇。ポンドドルが急伸する動きに連れて1.1586レベルに本日高値を広げている。ユーロ円は一時128.70台まで下押しされたが、取引中盤には東京市場の乗せきれなかった129円台に上昇。高値を129.05レベルに更新した。ポンド買いとともに、欧州株が上げ幅を拡大する動きが支援材料。第2四半期の独GDP確報値は前期比+0.5%、前年比+2.0%(季調済)と速報値から変化がなかった。 ポンドドルは1.28台半ばでの取引。序盤の下押しは1.2810近辺までにとどまり、その後はショートカバーが入っている。東京市場の高値1.2840近辺を上抜けるとストップ注文を巻き込んで1.2860レベルまで高値を伸ばした。ポンド円も142.80-143.00での揉み合いを上抜けて、143.24レベルに高値を伸ばした。パウエル議長講演を控えたポジション調整の面が強かったようだ。ポンドに関連した買い材料は特段報じられていない。 取引序盤に、スウェーデンクローナが買われた。ユーロ/クローナはロンドン序盤に10.58台まで買われていたが、中銀幹部が10月利上げの可能性を示唆したことで、流れが反転、一気に10.52台まで下落した。ヨクニック第1副総裁は、金利の状況をみると10月利上げの可能性がある、と述べた。現在の2%をやや上回るインフレについては良い状況、とした。ただ、取引中盤にはクローナ買いは一服。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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