【これからの見通し】米FOMC議事録で利上げペース確認へ、株式好感を期待 今週はトランプ米大統領の利上げけん制発言が波乱材料となっている。当初はドル売りと円買いの動きでリスク回避ムードが広がったが、ドル円の下げ止まりとともにその他主要通貨でのドル安継続が、クロス円の上昇、円安の動きにつながっている。米株式市場は再び高値を追う展開となっており、利上げペースが程よく収まることへの期待もあるようだ。 きょうは7月31日から8月1日に開催された米FOMCの議事録が公表される。年内あと2回の利上げが確認されるかどうか。9月は市場にほぼ完全に織り込まれているが、12月についてはまだ6割弱の織り込みにとどまっている。また、一部メンバーからは、中立金利の水準についての議論もあるようで、どこまで利上げを続けるかといった論点も出始めているようだ。また、イールドカーブの逆転現象への懸念もある。一方で、米景気判断が引き上げられたように、主要国で米経済の強さが突出しており、過熱を冷ます必要性がある面も。日本時間23日午前3時に公表される予定。 経済指標発表は、南ア消費者物価指数(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(17日までの週)、カナダ小売売上高(6月)、米中古住宅販売件数(7月)、米週間石油在庫統計(前週分)などの発表が予定されている。米中古住宅販売件数年率換算540万件と予想されており、ほぼ前回並みの水準となる見込み。カナダ小売売上高は小幅のマイナスに転じる予想。直近のインフレ指標が強かったことがカナダ買いの動きを誘ったが、今日の指標ではどうか。 米中貿易協議が事務レベルで行われているほか、一部報道ではFNAFTA協議で米国とメキシコが合意しそうだと報じられている。今日は日米首脳が北朝鮮問題などで電話会談を行う。トランプ米大統領に関連した報道が頻繁にでてきており、市場も神経質になっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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