ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約200~300トン。8月1日の価格はキロあたり41.44~43.28バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は168.0~170.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月20日現在13,763トン(前旬比511トン減)。
7月上旬の入出庫は入庫311トン、出庫822トン。

◆展開予想

 今週の東京ゴムは大幅続落。現物ではインドネシア・マレーシア輸出規制終了の影響か出物が増加、価格もじり安となる中、上海ゴムも直近安値を更新、他市場対比で“割高感”のあった東京市場もその影響を免れなかった。特に、割高感の強かった期近限月は、買い方の手仕舞いか売り圧力が強まると急落。期近2限月は30~40円の大幅下落に見舞われ、先限もその影響を受けて20円強下落、160円台後半まで値を沈めた。

 8月2日正午過ぎ現在RSS先限は167.5円前後、TSR先限は150.5円前後の取引。週の高値はRSS184.0円/TSR153.3円、週の安値はRSS166.9円/TSR148.1円。

 東京ゴムは期近限月の急落主導で逆鞘幅縮小、一時50円を超える当先限の逆鞘は20円台前半まで縮小している。産地現物価格は金曜日時点183円台程であり、9月限の割高感は概ね解消された。先限限月は産地対比で割安圏にあり、買い方の手仕舞いや新規売りをこなせば、反発を想定できる水準である。ただ、本格上昇に転じるには上海市場・現物価格の支援が必要だろう。依然として逆鞘は継続、現物対比での“割安感”を踏まえれば先限は押し目買い方針で臨む方が期待値が大きいと考える。先限のレンジは160.0~175.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp