ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は80~90トン。8月11日の価格はキロあたり51.88~52.85バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は190.0~192.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月20日現在10,007トン(前旬比468トン減)。

 7月中旬の入出庫は入庫569トン、出庫1,037トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続伸、先週末に上海ゴムが強含んだ流れを引継ぎ先限は週初に220円台を回復、上海ゴムは中心限月が2021年9月限から2022年1月限に移行し1月限が1,000元強上鞘であることから上海対比ではJPXゴムが相対的に“割安”に見えることや順鞘化進行により先限価格が堅調であったとみられる。株式市場は欧米が堅調も日中は方向感が読みづらい展開、商品は米緩和縮小観測の強まりから週初に下落も週後半にかけて持ち直し方向、ドル円は週後半にドル安となるも110.40円程で前週比では円安ドル高が進行した。

 8月13日正午過ぎ現在RSS先限は222.2円前後、TSR先限は188.0円前後の取引。週の高値はRSS223.8/TSR188.0円、週の安値はRSS219.2円/TSR188.0円。

 現物価格は215.0円程度、週間取引はUSS増加・RSS減少、先物上昇により産地価格も持直し傾向、国内市場は順鞘化継続、期近は受け腰が弱く手仕舞い売りが散見された一方、期先は買い気が強かった。今週は現物上昇と順鞘化の進行で期近に割安感が出る一方、期先は小幅割高水準、順鞘進行が一服すれば先限の買い気が弱まりやすいか。但し、テクニカル指標は改善が続いており、上海・現物市場が堅調であれば下げ幅も限定されそう、基本的にはレンジ内での動きを想定し新規材料を待ちたい。先限は210.0~230.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp