週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 大幅に下落した後だけに予想が難しいが上値重い展開が強いられやすいと思われる。米中摩擦が意識されやすい点、中国が人民元の切り下げを関税を帳消しにするまで一定ペースで進行させると見られることなどから、地政学リスクが特段高まらない限りは上値重い展開と見受けられる。為替ドル円に関しても105円台を維持できないようだとレンジが大幅に切り下がる恐れがあり、原油も中期的にはWTI50ドル台のレンジに適正さを感じるものの、安値割れは走る可能性があり注意を要しそうだ。ただ同時に、原油のWTI原油の50ドル割れといった極端な安値は生産懸念もあり、あったとしても一時的と考える。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。