ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は60~70トン。2月4日の価格はキロあたり56.20~56.40バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は200.0~202.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日現在11,707トン(前旬比18トン増)。

 1月中旬の入出庫は入庫1,200トン、出庫1,182トン。

◆展開予想

 JPXゴムはまちまち、中国休場の中で週初は上昇したが週半ばに急落、取引中心限月(7月限)は前週比小幅高となり240円台を維持したものの先限は前週比でマイナス圏に沈む等限月ごとにまちまちの動きであった。株式市場は概ね反発、米国市場では大型株の好決算等から上昇となったが、欧州では急激な物価上昇を受けてECBが年内の利上げを排除しない姿勢に転換、金融引締め早期化観測等から各国で金利が上昇しており依然として地合いは不安定、商品市場では原油が直近高値を上抜け大幅高、ドル円は115円近辺での推移となっている。

 2月4日引け時点のRSS先限は245.7円、TSR5月限(中心限月)は200.0円。週の高値はRSS254.3/TSR200.0円、週の安値はRSS244.5円/TSR197.4円。

 現物価格は230.0円程と中国休場中に大幅上昇、国内市場の順鞘幅は1-6番限で大幅縮小となった。今週は現物価格上昇により割安感のある期近限月の買い気が強く、中心限月下落場面でも傾向は変わらなかった。中国市場は来週から再開されるが、現物価格につれて上昇スタートとなりそう、JPXゴムは他市場対比で割安感が薄れているものの、他市場が上昇して価格差が修正される可能性もあり、また季節的にも上昇しやすい傾向があることから、引き続き押し目買い方針を維持したい。先限は240.0~260.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp