ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約50~100トン。8月22日の価格はキロあたり39.05~40.35バーツ、RSS3号タイ主要港9月積価格は156.0~158.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、7月20日現在13,763トン(前旬比511トン減)。
7月上旬の入出庫は入庫311トン、出庫822トン。

◆展開予想

 今週の東京ゴムは下落、週前半こそ上海ゴムと共に上昇、先限は一時174.4円まで買われたが、週後半にかけては期近限月が売られ当先限は順鞘に変化、期近買い期先売りの手も入り、先限には売りが集まりやすい展開となった。東京ゴム期近は一代安値を更新し150.0円台に突入、当先限は順鞘10.0円弱の水準となった。

 8月23日正午過ぎ現在RSS先限は166.6円前後、TSR先限は145.4円前後の取引。週の高値はRSS174.4円/TSR154.4円、週の安値はRSS166.0円/TSR154.4円。

 東京ゴム期近限月は大幅下落、買い方が手仕舞いを入れているとみられ、これまでとは一転、全限月で他市場対比“割安圏”に突入している。産地価格も下落しているとは言え東京での受渡を考えた場合170.0円程度であり、突っ込み売りは控える水準だろう。直近のゴム市場に独自材料は見当たらないが、基本的には上海ゴム・産地価格を参照しながらの価格形成に向かうとすれば、基本的にはレンジ相場を想定し逆張り対応が望ましいと考える。先限のレンジは160.0~175.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp