ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は90~100トン。2月18日の価格はキロあたり60.75~61.85バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は222.0~224.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月31日現在11,362トン(前旬比345トン減)。

 1月下旬の入出庫は入庫534トン、出庫879トン。

◆展開予想

 JPXゴムまちまち、産地価格は引続き上昇傾向だが上海ゴムがさえない展開、背景には鉄鉱石市場において中国当局が投機的な動きを許容しない姿勢を示すと共に価格抑制に動いていることがあり、ゴム市場においても積極的な動きが手控えられている可能性がある。株式市場は下落、ウクライナ情勢や米利上げ・引締めへの警戒感が強く上値が重い。商品市場では原油が下落、来週米ロ協議が行われることや米・イラン協議が進展していることが要因、一方で貴金属は大幅上昇となっている。ドル円はリスクオフの中で小幅円高も115円台を維持している。

 2月18日引け時点のRSS先限は257.6円、TSR5月限(中心限月)は202.7円。週の高値はRSS264.0/TSR207.0円、週の安値はRSS253.4円/TSR202.7円。

 現物価格は241円程と緩やかな上昇に移行も売り渋りから実際のオファーは高い、国内市場の順鞘幅は1-6番限で大幅縮小、期近限月は産地対比で割安であり買い気が強かった。JPXゴムは一時上海安になびく場面があったが、堅調な現物価格を背景に押し目は買われる展開、取引中心限月に目先の割安感は少ないが先高期待強く、地合いも買い方有利に働いている。来週は急激な上昇等生じた場合は利益確定を検討してもよいと思われるが、産地環境が変化するまでは押し目買い方針を継続したい。先限は250.0~270.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp