ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。4月1日の価格はキロあたり65.88~67.15バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は223.0~225.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月10日現在11,692トン(前旬比71トン減)。

 3月上旬の入出庫は入庫1,062トン、出庫1,133トン。

◆展開予想

 JPXゴムは3連騰、ウクライナ・ロシア間の停戦観測が高まり商品市場全般が軟化する中で一時は売られるも、上海ゴムは中国の総合PMIがロックダウン等の影響により節目の50を下回ったことで逆に当局への政策期待が強まり中国商品は上昇、JPXゴムも堅調推移となり中心限月・先限共に260円台を回復する展開となった。株式市場は小反落、週末にかけて利食い売りに押された格好、商品は原油が大幅下落、米国戦略備蓄放出が決まり下げ幅拡大、貴金属は売り先行も安値圏では買い気が見られた。ドル円は反落も122円台を維持している。

 4月1日引け時点のRSS先限は262.9円、TSR7月限(中心限月)は212.2円。週の高値はRSS262.9/TSR212.2円、週の安値はRSS254.0円/TSR207.0円。

 現物価格は270円程、減産期で商いは閑散ではあるものの価格上昇が続いている。上海ゴムは中心限月が5月限から9月限にシフトし順鞘であることから反発地合いを維持しつつ値位置が切り上がった。国内市場は限月毎に強弱感が分かれており期近3本はフラット、4-6月限は順鞘といびつな鞘付、今週は他市場対比で強含んだものの産地対比では割安レベルで今後の見方が分かれる状況、来週前半は上海市場が休場となる為、流動性低下と変動幅増に注意しながら吹き値では一度利益確定を検討しても良いか。先限は255.0~275.0円を予想する。


 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp