ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。9月30日の価格はキロあたり46.49~46.70バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は158.0~160.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月20日時点8,153トン(前旬比132トン増)。

 9月中旬の入出庫は入庫767トン、出庫635トン。

◆展開予想

 JPXゴムは概ね小幅続伸、週明けはフィリピン近海で発生した台風ノルが主要産地の供給減少につながるとの懸念から急伸、上海ゴムは13,460元、JPXゴム中心限月は235.5円まで上昇したが、週後半にかけては台風の勢力減退や国慶節休場を控えて利食い売りが進行、上げ幅を縮小している。株式は続落、英大幅減税計画に端を発した金利上昇等が株式市場にマイナスの影響を与えた一方、BOEによる長期国債買入や中国の為替介入観測からドル高が一服、商品全般は反発傾向、ドル円は144円台半ばと前週比円安ドル高水準で推移している。

 9月30日引け時点のRSS先限は221.0円、TSR12月限(中心限月)は191.2円。週の高値はRSS229.0/TSR191.2円、週の安値はRSS221.0円/TSR184.6円。

 現物価格は213円程度に軟化し取引量は減少となった。上海ゴムは台風が海南島に接近し供給懸念から急騰したものの週末にかけては勢力減退を受け利食い売りが入った模様、一過性要因に留まり実需面の回復は鈍いようだ。国内市場は9月限が納会落ちし1-6番限の順鞘幅は縮小、産地対比では期近割高・期先小幅割安傾向は変わらず新規取引には動きづらい状況、先限中心に割安感が強まれば買いを検討したいが、来週は中国市場が国慶節のため1週間休場となることから様子見姿勢継続となりそうか。先限は220.0~245.0円を予想する。

ゴムチャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp