ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。11月11日の価格はキロあたり44.22~46.00バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は148.0~150.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、10月31日時点8,010トン(前旬比70トン減)。

 10月下旬の入出庫は入庫704トン、出庫784トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続伸、週初は中国衛生当局が早期のゼロコロナ策緩和を否定したものの政策変更期待は根強く、また中国の自動車生産・販売共に好調な結果となったことで上海ゴムは高値圏で堅調に推移、JPXゴムは急速な円高進行にもかかわらず買い気強く、中心限月は210円台後半、先限は220円台後半を維持している。株式は大幅反発、米CPIの伸び鈍化とその後の金利低下を好感し力強い上昇、商品は原油こそ反落も貴金属中心にドル安を好感し大幅上昇、ドル円は一時140.19円をつける等、週間で6円強の円高ドル安が進行した。

 11月11日引け時点のRSS先限は227.0円、TSR2月限(中心限月)は176.0円。週の高値はRSS229.0/TSR185.0円、週の安値はRSS225.0円/TSR176.0円。

 現物価格は205円程と商い閑散で横ばい。上海ゴムは高値圏で膠着、今週末に中国リオープン緩和措置が発表され一時強含んだがレンジ打破には至らず、新規材料待ちの状況。国内市場は1-6番順鞘化が進行し限月毎に強弱感が分かれた格好、産地対比では急速な円高の影響よって2月~4月限は割高圏にあり円高進行の影響の方が大きくなっている。今後はドル安進行で商品強含みが期待できるものの国内市場は円高進行により水を差されかねないことから、総合的に割高・割安判断をしながら取引を進めたい。先限は215.0~235.0円を予想する。

ゴムチャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp