ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。12月9日の価格はキロあたり44.70~44.75バーツ、RSS3号タイ主要港12月積価格は153.0~155.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月20日時点8,241トン(前旬比78トン減)。

 11月中旬の入出庫は入庫447トン、出庫525トン。

◆展開予想

 JPXゴムは大幅続伸、中国当局がリオープン加速に舵を切る中で、上海ゴムは指定倉庫在庫の大幅低下を背景に取組を増やしながら上昇、JPXゴムも5連騰と強い上昇地合いを形成、週末にかけては中心限月で230円台を回復し大幅続伸となった。株式市場は上昇、米長期金利が3.5%を割込みドル安が進行したことでとりわけ米国株が堅調だった一方、原油は大幅下落、貴金属も前週までの利食いもあってか下落、ドル円は前週までの反動もあって円安ドル高が進行、136円台半ばでの推移となっている。

 12月9日引け時点のRSS先限は239.3円、TSR3月限(中心限月)は187.0円。週の高値はRSS245.7/TSR187.0円、週の安値はRSS221.8円/TSR179.0円。

 現物価格は相場上昇を受け210円程まで値が切り上がった。上海ゴムは経済再開と低在庫が引き続き材料視され新規の買いを呼び込み上昇傾向を維持。国内は期近3本が順鞘化し、中限から中心限月はフラットで推移、一部限月は年明け以降の新規入着を織り込み始め、中心限月近辺はショートカバー等の動きが入っているとみられる。産地対比では全限月割高圏での推移となっており買い玉は利食いも視野に入れたいが、上海ゴム次第では伸び余地がありそう、割安場面では押し目買い方針で臨みたい。先限は225.0~245.0円を予想する。

ゴムチャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp