週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 14日に起きたサウジの中核石油関連施設への攻撃をきっかけに暴騰した原油相場であったが、その後2週間をかけてほぼ一方的に下げ続け、暴騰前のレンジの中央地付近に戻ってきた格好となっている。テクニカル的には、窓を埋めることを鑑みると目先はもう少し下値があってもおかしくない。どこで下げ止まるかが焦点となるが、WTIで54ドル、ブレントで60ドル付近がポイントとなりそうで、その辺りまで下げた場合は押し目買いも一定程度出てくるだろうことが想定される。サウジ含む中東関連のニュースに振られやすくはあるだろうが、やや軟調な推移から、下げ止まりの値位置を見極める週となるだろう。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。