ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は20~30トン。1月27日の価格はキロあたり47.15~448.55バーツ、RSS3号タイ主要港2月積価格は173.0~175.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月10日時点9,573トン(前旬比49トン減)。

 1月上旬の入出庫は入庫451トン、出庫500トン。

◆展開予想

 JPXゴムは三連騰、中国市場は春節休場の中で現物価格が大幅に上昇、商いは通常比では少な目ながら買い意欲旺盛で品薄感が台頭、上げ幅が大きくなった印象、JPXゴムにも連動する形で大口の買いが入り、中心限月は230円台を回復すると一時は238.3円まで値を切り上げた。株式は反発、米景気の底堅さが確認され米国株が全体を主導、商品は金こそ続伸も、原油・白金等は利食い売りが入り軟化しまちまちの展開、ドル円は変動率こそ大きいものの週末時点で129円台後半と週間では1.5円強円安ドル高が進行している。

 1月27日引け時点のRSS7月限(中心限月)は235.5円、TSR4月限(中心限月)は193.0円。週の高値はRSS238.3/TSR193.0円、週の安値はRSS229.5円/TSR185.0円。

 現物価格は背景不明ながら急騰し227円程度。上海ゴムは春節休場で来週から取引再開となる。国内市場は1-6番限で一時21.6円まで順鞘幅が拡大、期近は買い気が少ない中、期先の上昇が目立った。産地対比では原料・製品価格の大幅上昇により期近大幅割安で期先も割高感が薄れた格好、目先は戻り売り目線を撤回し、まずは来週の上海ゴム動向を確認した上で新規戦略を練り直したい。中心限月は225.0~245.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp