ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は30~40トン。2月10日の価格はキロあたり46.69~47.39バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は173.0~175.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日時点10,325トン(前旬比752トン増)。

 1月中旬の入出庫は入庫1,847トン、出庫1,095トン。

◆展開予想

 OSEゴムは3週続落、上海ゴムが材料難から安値圏で横ばいとなる中、期近限月に投げ売りが入り一代安値を更新、中限にも大口の手仕舞い売りが入ると限月間取引の影響により先限にも売りが波及、相場全体の下押し圧力が強まる中で中心限月は一時217.6円まで売り込まれたが、週末時点では220円台を回復して引けている。株式は横ばい若しくは反落、インフレ高止まり警戒やFRB当局者タカ発言もあり米長期金利が上昇し株価の重石、商品はドル高を嫌気しそろって下落、ドル円は134円台後半まで円安ドル高が進行している。

 2月17日引け時点のRSS7月限(中心限月)は222.3円、TSR5月限(中心限月)は187.0円。週の高値はRSS225.1/TSR187.0円、週の安値はRSS217.6円/TSR182.0円。

 現物価格は210円程度と小幅に下落。上海ゴムは安値圏で停滞も取組は週後半にかけて減少し一部ショートカバーが入ったか。国内は内部要因的要素が強く限月間スプレッドはいびつな形状となっているが1-6番限では小幅な順鞘化進行に留まっている。産地対比では全限月で割安化し、とりわけ期近の割安感が強いものの指定倉庫在庫増加傾向を背景に順鞘傾向が続きやすいだろう。他市場動向に注意しながら国内の割安感が強まる場面では中心限月の押し目買いを検討したい。中心限月は210.0~230.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp