ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。3月31日の価格はキロあたり47.50~48.06バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は173.0~175.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月10日時点13,272トン(前旬比205トン減)。

 3月上旬の入出庫は入庫929トン、出庫1,134トン。

◆展開予想

 OSEゴムは反発、先週末の米国市場はリスクオフムードの後退が顕著でドル安・株高が進行、商品全般にも買い気が戻る中で、上海ゴム上昇と円安進行を手掛かりに急反発し中心限月は一時212.6円まで上昇、週半ばは戻り売りに押される場面も見受けられたが、週末時点では210円台を維持して引けている。株式は大幅上昇、ショートカバー等を巻き込み上げ幅を拡大、商品もドル安を好感し主要銘柄は先週までの下落を打ち消し若しくは反発となった。ドル円は米短期サイドの金利上昇に連動する形で133円台まで円安ドル高が進行している。

 3月31日引け時点のRSS9月限(中心限月)は210.0円、TSR6月限(中心限月)は178.0円。週の高値はRSS212.6/TSR178.0円、週の安値はRSS202.1円/TSR175.0円。

 現物価格は上昇し210.5円程度で円安効果も大きかった。上海ゴムは期近限月に大きめのショートカバーが入り、上昇しつつ順鞘幅は縮小した。国内市場1-6番限の順鞘幅は5.0円円程度と先週比では拡大もその他限月では縮小する等まちまち、産地対比では依然割安圏も幅は先週対比で縮小している。上海ゴムは短期的には買われ過ぎ水準に到達し来週以降は調整する場面に警戒が必要とみるが、外部環境の変化がなければ押し目買い方針を継続したい。中心限月は200.0~220.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp