ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~5トン。4月12日の価格はキロあたり47.00~47.36バーツ、RSS3号タイ主要港4月積価格は168.0~170.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、3月31日時点14,407トン(前旬比1,085増)。

 3月下旬の入出庫は入庫1,804トン、出庫719トン。

◆展開予想

 OSEゴムは反発、週前半は先週の大幅安を引きずり弱含むも、上海ゴムが中国3月の自動車生産・販売発表後に反発、両指標とも前年同月対比でマイナス圏とゴム需要回復の鈍さが示されたが出尽くしのショートカバーが優勢、OSEゴムも当初こそ戻り売りに押されたが、週末にかけて買い気が強まり、中心限月は一時210円台を回復した。株式は上昇、米利上げが終了に近づいているとの見方からドル安が進行し市場を下支え、商品はドル安の恩恵を受け、貴金属・原油とも大幅続伸、ドル円は小幅円安進行し132円台前半も戻りは売りが優勢であった。

 4月14日引け時点のRSS9月限(中心限月)は209.8円、TSR7月限(中心限月)は180.0円。週の高値はRSS210.2/TSR180.0円、週の安値はRSS203.3円/TSR178.0円。

 現物価格は204円程度、13、14日はソンクランでタイ休場であった。上海ゴムは週末にかけて軟化するなど需給改善の鈍さが未だ重石となっている印象。国内市場は上海軟化後も強さを維持し割安修正が進行、鞘付は限月毎にまちまちではあるが、1-6番限の順鞘幅は6.8円程度と前週並み、産地対比での割安幅は縮小している。来週以降は、上海ゴム・ドル円動向次第では下落調整がありうるため、上昇場面で利食い売りを挟みつつ、産地や他市場対比で割安幅拡大時の押し目買い余力を残したい。中心限月は205.0~215.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp