週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週の原油相場は目先の底入れ間近と見て押し目買い方針で臨みたい。先週は中東の地政学リスクの後退に加え、米中経済指標の悪化を受け世界的な景気減速懸念から売られる形となった。ただ、6月以降、WTIは50ドル手前で反発する展開を繰り返しており、今回も3日に50.99ドルの安値を付けた後に52ドル台半ばまで買い戻される動きとなった。来週10~11日にはワシントンで閣僚級の米中貿易協議が控えており最近の米経済指標の悪化から協議の進展を催促する動きになると見る。ただし、イランとの緊張関係はトーンダウンしていることから、上値も限定的でWTIで55ドル、ブレントで60ドルを挟んだレンジ圏までの戻しが当面の上値の目途と想定される。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。