ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は0~10トン。5月19日の価格はキロあたり47.33~48.25バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は168.0~170.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月30日時点15,294トン(前旬比516増)。

 4月下旬の入出庫は入庫1,074トン、出庫558トン。

◆展開予想

 OSEゴムは反発、上海ゴムは週明けから大幅反発し前週分の下落を帳消しして始まり、OSEゴム中心限月も週初に210円台を回復したが、上海・OSE共に戻り売り圧力強く週半ばにかけては伸び悩む場面も見受けられたが、OSEゴムは円安ドル高進行の支援もあり、週間高値圏での引けとなった。株式は上昇、ハイテク株・日本株は年初来高値を更新するなど買い気が強かった。商品市場では貴金属がドル高進行もあり軟化、原油は株高の影響もあってか小反発、ドル円は138円台まで円安ドル高が進行している。

 5月19日引け時点のRSS10月限(中心限月)は212.7円、TSR8月限(中心限月)は185.0円。週の高値はRSS213.9/TSR187.0円、週の安値はRSS207.8円/TSR185.0円。

 現物価格は220円強まで大幅上昇、実際の値上がりと円安により上げ幅が大きくなったか。中国では戦略備蓄在庫入替についての詳細等は依然不明ながら、SICOM期近には強い買い気があり逆鞘化していることから強い買い気があるのは確かだろう。国内市場の順鞘幅は縮小、SICOM期近上昇を受けて期近限月ほど割安幅が大きく、また中心限月においても割安幅が拡大した格好、上海ゴムの下落調整や円高進行時は売りに押される場面もありうるが、引き続き押し目買い方針を維持したい。中心限月は205.0~220.0円を予想する。

ゴムチャート
出所:みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp