[Vol.1558] 複数の投資家の皆さまが注目

著者:吉田 哲
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原油反落。最近の反発を受けた利食いなどで。85.35ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,969.65ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年01月限は14,100元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年10月限は664.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1003.65ドル(前日比5.25ドル拡大)、円建てで4,699円(前日比13円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月4日 17時21分時点 6番限)
9,144円/g
白金 4,445円/g
ゴム 228.9円/kg
とうもろこし 40,430円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)

●シカゴ小麦先物(期近) 日足  単位:ドル/ブッシェル
シカゴ小麦先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「複数の投資家の皆さまが注目」
前回は、「FRBの方針が変わっても緩やかに上昇」として、FRBが緩和的措置に転換した場合の国内金(ゴールド)小売価格への影響について、書きました。

今回は、「複数の投資家の皆さまが注目」として、穀物価格の推移について、書きます。

先週、多数の投資家の皆さまに、世界の市場環境と金(ゴールド)相場の動向について話をする機会がありました。講演後、複数の投資家のかたと直接、話す機会があり、相場談議に花が咲きました。その際、別々のかたから、同じ質問をいただきました。「吉田さんは小麦相場をどう見ていますか? 上がると思いますか? 下がると思いますか?」という質問です。

以下の図のとおり、小麦相場(青実線)はウクライナ危機勃発を機に急騰したものの、この1年超、下落し続けています。この小麦相場の動向に注目されている投資家のかたが複数おられるという事実を受け止め、数回に分けて、同相場について分析を深めます。

図:穀物価格の推移 単位:ドル/トン
図:穀物価格の推移 単位:ドル/トン

出所:世界銀行のデータをもとに筆者作成

 

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このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。