過去10年の東京金価格の一日当たりの動き

著者:近藤 雅世
 2009年以来の10年と今年の10月23日までの東京商品取引所の金価格を調べた所、表のように、一日の始値と終値の値上がり幅が最も大きかったのは、2014年の+195円であった。また前日の終値と当日の終値の差が最も大きく値上がったのは、2013年の+216円であった。

 証拠金は毎月変わるが東京金の証拠金はだいたい10万円/枚と仮定すれば、一日の値幅で証拠金の2倍の値動きがあったことになる。ということは、例えば100万円の資金を預託した場合、8枚とか9枚建玉すると、資金は1日でなくなる可能性がある。

 また下落した幅は一日最大486円というのが2011年にあり、同年の前日からの値下がり最大幅は502円であった。100万円で8枚建てていると、損失は一日で約▲400万円であり、一日で追加証拠金が300万円かかっていたことになる。

 以上から100万円の資金を預託した場合最大の建玉枚数は資金の5分の1の2枚ということを原則としていれば、1日の損失が前日からだと最大100万円であり、資金が無くなるだけであった。

 それでもリスクがあり過ぎるということであれば、100万円の資金で1枚だけであれば、証拠金が1日で無くなることはほとんどなく、勝ち負けは5分5分に近くなる。金を買う場合でも売る場合でも100万円の資金を預託するなら、1枚から2枚が適切な建玉枚数であると思われる。
 

 

 

このコラムの著者

近藤 雅世(コンドウ マサヨ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。商品ファンドを日本で初めて作った一人。2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンスを設立。代表取締役社長就任。 URL:http://commi.cc/ eメール:kondo@commi.cc