週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週は、目先の上値目途を探る展開となりそうだ。今週三日連続で値を上げた原油をテクニカルでみると、9月半ばのサウジ石油施設への攻撃で暴騰、その後二週間に亘る下落で10月初旬に安値、その下げ幅の半値戻し水準がWTIで57ドル、ブレントで64ドルとなり、そこを上抜けれるかが焦点となってくるだろう。WTIの方が先程の水準に値位置としては近く、米国内在庫の減少が一因となっているようだ。その他材料で考えると、米中貿易交渉に関しては両国高官の発言で上下する展開が続いているが、大きくどちらかに振れさせるまでには至らず、相場を方向付けるにはまだ段階的に材料不足といえる。また、12月5日のOPEC総会に向けて、産油国の高官発言及び協議の行方に要注目である。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。