週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 先週末のWTI原油は先週比2.55ドル高の56.87ドル、ブレント原油は2.45ドル高の62.11ドルとなった。

 前週末1日は急反発した。米中協議の進展が米中両サイドから伝えられたことや、中国の製造業PMIや米国の非農業部門雇用の鈍化が予想ほどではなかったことに支援され2ドル程度大幅反発となった。

 週明け4日は国内市場は休場の中、週末の米中協議進展の流れを引き継ぎ続伸した。5日も続伸した。真新しい材料はないが株式市場の堅調さにつれ上値を伸ばした。翌6日は反落。米EIA石油統計で原油在庫が790万B増加と予想の150万増加を大きく上回ったことや米中通商合意が12月にずれ込む可能性が示されたこともあり下落した。翌7日は反発した。中国商務省が米中の関税について段階的撤回で合意との報道から株式市場に連れる格好で反発した。ただ高値は前回並みで抑えられると上げ幅は縮小した。先週末8日は中国や日本の株価指数が利食いで反落する中、対ユーロでのドル高推移を眺め売りが優勢で推移している。

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。