週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 強弱入り混じる中で方向感のない展開が続きそうだが、下落する場面があってもある程度の底堅さは見られそうであり、レンジ内での動きが想定されそうか。米中協議に関してはトランプ氏が対中関税の撤回を否定するなど難航を示唆する報も出てくる中で下押し材料となっているものの、最終的には合意するとの見方も強く、強弱まちまちとなっている。OPECの協調減産を巡る動きについては、OPEC月報で需要見通しが据え置かれ、2020年の需要は上向く可能性もあると示唆されるなど強気の内容であったことは支援材料となった。ただ、需要見通しが引き下げられなかったことは追加減産に消極的ととらえることもでき、減産が見送られるとの見方も根強そうだ。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。