ゴム週刊情報

◆ファンダメンタルズ

【産地】ＵＳＳのタイ主要卸売３市場の一日の取引は０～１０トン。１０月１０日の価格はキロあたり８１．０９～８３．００バーツ、ＲＳＳ号タイ主要港１１月積価格は２６８．０～２７２．０セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、９月１０日時点７，１４８トン（前旬比２２４トン減）。

　９月上旬の入出庫は入庫９７５トン、出庫１，１９９トン。

◆展開予想

　ＯＳＥゴムは高値更新後に反落、中心限月は上海ゴム上昇期待から一時は４１９．７円まで買われるも再開後の上海ゴムは買いが続かず、財政政策規模への失望が広がると売りに押される展開となり高値からは２，０００元強値下がりする中でＯＳＥゴム中心限月も３８０円台まで値を沈めた。株式は世界的に上昇、一時要因を除く米経済の堅調さが再確認されプラスに働いた格好、商品は金を除く貴金属・原油は上昇若しくは底堅い展開、ドル円は米金利上昇もあって１４８円台後半まで円安ドル高が進行している。

　１０月４日引け時点のＲＳＳ３月限（中心限月）は３８６．４円、ＴＳＲ１月限（中心限月）は２９０．０円。週の高値はＲＳＳ４１９．７円／ＴＳＲ３０８．０円、週の安値はＲＳＳ３８６．４円／ＴＳＲ２９０．０円。

　現物スポット価格は４０２円程まで下落、先物価格下落を受けて現物売り値も切下がり傾向となっている。上海ゴムは買い方の投げにより下げ幅を拡大したが投機玉は整理されたとみられ、週末の当局の財政政策説明が次の方向性を決める要因となろう。産地では天候不順が続いているもののＥＵＤＲ施行延期観測により一旦在庫整理を進める向きもありそうだ。ＯＳＥゴムは指定倉庫在庫減少と輸入採算を下回る価格推移が続き目先の新規入着はないものの、上海ゴムの価格変動余地は大きく政策内容の見極めが必要であり、また現物動向・国内輸入採算を確認した上で慎重にエントリーを検討したい。中心限月は３７５．０～４０５．０円を予想する。


出所：みんかぶ先物ゴム(RSS3)先物複合チャート