週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週はOPEC総会に向けての高値誘導局面も上値限定と見て戻り売り方針で臨みたい。今週は米中貿易協議の進展期待がメインテーマだったが、12月1週目は5日のOPEC総会、6日のOPECプラス会議に注目が集まる。現在の原油価格で追加減産の期待は薄く、減産期間の延長が主要議題になると見られるが目新しい材料がでる可能性は低く、事実で売られる相場パターンになりそうだ。また、28日未明に成立した米国の香港人権法案に中国は強く反発しており米中の新たな火種となる可能性も懸念される。ブレント原油では64ドル台では利食い圧力が非常に強い動きが続いており、65ドルを上抜けない限りは戻りを丁寧に売っていきたい。下値の目途は当面、61ドル割れレベルと見る。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。