原油反発。米主要株価指数の反発などで。61.32ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。3,320.11ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,405元/トン付近で推移。端午節のため夜間取引はなし。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年07月限は447.9元/バレル付近で推移。端午節のため夜間取引はなし。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2245.56ドル(前日比18.94ドル縮小)、円建てで10,605円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月30日 17時45分時点 6番限)
金 15,370円/g
白金 4,765円/g
ゴム 292.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴ小麦先物 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「下げ渋る原油、コメ高は続くか?」
前回は、「食品全体で価格高が発生」として、東京都区部の主要食品価格の変動率を確認しました。
今回は、「下げ渋る原油、コメ高は続くか?」として、原油相場を取り巻く環境(4月2週目以降)を確認します。
原油の国際的な指標の一つであるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油※先物の、日々の安値の推移に注目します。※WTI原油:米国の西テキサス地域で産出されるガソリンなどを比較的多く抽出できる原油。West Texas Intermediate。
この数カ月、「原油相場は下がった」とする報道が目立っています。たしかにウクライナ戦争が勃発した年(2022年)の高値水準に比べれば、下がっています。2025年4月上旬に発生したトランプ関税ショックが下落に拍車をかけた、との声もあります。たしかにそのとおりです。
では、直近の推移はどうでしょうか。トランプ関税ショックを経ても、60ドルの節目を大きく下回ることなく、原油相場は推移しています。数回、60ドルを割る場面がありましたが、すぐさま、反発しています。
短期的な動きを見ていると、60ドル割れを買いのタイミングと認識している市場関係者がいるように思えます。なぜ、このような動きになっているのでしょうか。なぜ、一部で報じられているとおり、急落していかないのでしょうか。
理由は簡単です。上昇圧力が存在しているからです。以下の資料で示したとおり、トランプ氏も石油輸出国機構(OPEC)プラスも、上昇圧力をかけています。下落圧力をかけつつ、上昇圧力もかけているのです。原油相場はこうした圧力に挟まれているため、一方的に下落も上昇もしていないといえます。
コメの減反政策と米国からの麦類の輸入増加によって、日本の食文化に「麦類」は確固たる地位を築き上げました。このことにより、コメの作付面積は、長期視点で増えにくい環境が続くと、筆者は見ています。
そこに、食品価格全体を底上げする一因である原油相場の高止まりが重なっているため、コメの小売価格はなかなか下がらない可能性があります。
備蓄米放出のルールを変えるなどの対症療法によって、短期視点では低下する可能性はあります。ですが、安定的な安い価格が長期間続くことは、なかなか望めないかもしれません。
「令和のコメ騒動」は、まだしばらく続く、というアイディアを持って、コメの小売価格の動向に注目したいです。
図:原油相場を取り巻く環境(4月2週目以降)

出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。3,320.11ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,405元/トン付近で推移。端午節のため夜間取引はなし。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年07月限は447.9元/バレル付近で推移。端午節のため夜間取引はなし。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2245.56ドル(前日比18.94ドル縮小)、円建てで10,605円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月30日 17時45分時点 6番限)
金 15,370円/g
白金 4,765円/g
ゴム 292.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴ小麦先物 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「下げ渋る原油、コメ高は続くか?」
前回は、「食品全体で価格高が発生」として、東京都区部の主要食品価格の変動率を確認しました。
今回は、「下げ渋る原油、コメ高は続くか?」として、原油相場を取り巻く環境(4月2週目以降)を確認します。
原油の国際的な指標の一つであるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油※先物の、日々の安値の推移に注目します。※WTI原油:米国の西テキサス地域で産出されるガソリンなどを比較的多く抽出できる原油。West Texas Intermediate。
この数カ月、「原油相場は下がった」とする報道が目立っています。たしかにウクライナ戦争が勃発した年(2022年)の高値水準に比べれば、下がっています。2025年4月上旬に発生したトランプ関税ショックが下落に拍車をかけた、との声もあります。たしかにそのとおりです。
では、直近の推移はどうでしょうか。トランプ関税ショックを経ても、60ドルの節目を大きく下回ることなく、原油相場は推移しています。数回、60ドルを割る場面がありましたが、すぐさま、反発しています。
短期的な動きを見ていると、60ドル割れを買いのタイミングと認識している市場関係者がいるように思えます。なぜ、このような動きになっているのでしょうか。なぜ、一部で報じられているとおり、急落していかないのでしょうか。
理由は簡単です。上昇圧力が存在しているからです。以下の資料で示したとおり、トランプ氏も石油輸出国機構(OPEC)プラスも、上昇圧力をかけています。下落圧力をかけつつ、上昇圧力もかけているのです。原油相場はこうした圧力に挟まれているため、一方的に下落も上昇もしていないといえます。
コメの減反政策と米国からの麦類の輸入増加によって、日本の食文化に「麦類」は確固たる地位を築き上げました。このことにより、コメの作付面積は、長期視点で増えにくい環境が続くと、筆者は見ています。
そこに、食品価格全体を底上げする一因である原油相場の高止まりが重なっているため、コメの小売価格はなかなか下がらない可能性があります。
備蓄米放出のルールを変えるなどの対症療法によって、短期視点では低下する可能性はあります。ですが、安定的な安い価格が長期間続くことは、なかなか望めないかもしれません。
「令和のコメ騒動」は、まだしばらく続く、というアイディアを持って、コメの小売価格の動向に注目したいです。
図:原油相場を取り巻く環境(4月2週目以降)

出所:筆者作成