原油反発。米主要株価指数の反発などで。62.78ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。3,295.96ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,940元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年07月限は467.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2218.36ドル(前日比26.34ドル縮小)、円建てで10,662円(前日比65円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月29日 15時01分時点 6番限)
金 15,459円/g
白金 4,797円/g
ゴム 316.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴ小麦先物 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「食品全体で価格高が発生」
前回は、「日本人のコメと小麦の消費動向」として、日本のコメと麦類における一人に対する供給量(一日当たり)を確認しました。
今回は、「食品全体で価格高が発生」として、東京都区部の主要食品価格の変動率を確認します。
以下の表は、2019年と2025年の主要な食品の価格変動を示しています。「[Vol.1977] コメの小売価格が1年間で2倍に」で述べたとおり、このおよそ1年間の変動率ではコメが突出して上昇していましたが、さらに長期視点で見ると、ほとんどの品目の価格が上昇していることが分かります。
チョコレートは当時の3倍以上、コメは2倍以上、オレンジジュースなどの果樹飲料やはくさいは2倍弱、コーヒー豆は約1.7倍、物価の優等生と言われた鶏卵は約1.3倍、砂糖、食用油は鶏卵と同等の上昇を演じています。コメだけでなく、食品全体で、価格上昇が起きているのです。
また、食品などの各種小売価格が決まるまでの過程を確認すると、電力や包装材、輸送に関わるコストついては、海外の原油価格が深く関わっています。2019年から足元にかけて起きている食品価格の全体的な上昇もまた、原油価格の「長期視点(短期視点ではない)」の高止まりの影響を受けていると言えます。
どうすればコメの小売価格が下がるのか、日本政府は頭を悩ませ、備蓄米の放出ルールを調整したり、流通の目詰まりをなく対策を講じたりしていますが、いずれも一時的に症状を和らげる対症療法の域を超えません。本格的な価格低下を望むのであれば、原油価格を下げるための働きかけが欠かせないでしょう。
図:東京都区部の主要食品価格の変動率 2019年4月と2025年4月を比較

出所:総務省統計局のデータをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。3,295.96ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は13,940元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年07月限は467.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2218.36ドル(前日比26.34ドル縮小)、円建てで10,662円(前日比65円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月29日 15時01分時点 6番限)
金 15,459円/g
白金 4,797円/g
ゴム 316.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴ小麦先物 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「食品全体で価格高が発生」
前回は、「日本人のコメと小麦の消費動向」として、日本のコメと麦類における一人に対する供給量(一日当たり)を確認しました。
今回は、「食品全体で価格高が発生」として、東京都区部の主要食品価格の変動率を確認します。
以下の表は、2019年と2025年の主要な食品の価格変動を示しています。「[Vol.1977] コメの小売価格が1年間で2倍に」で述べたとおり、このおよそ1年間の変動率ではコメが突出して上昇していましたが、さらに長期視点で見ると、ほとんどの品目の価格が上昇していることが分かります。
チョコレートは当時の3倍以上、コメは2倍以上、オレンジジュースなどの果樹飲料やはくさいは2倍弱、コーヒー豆は約1.7倍、物価の優等生と言われた鶏卵は約1.3倍、砂糖、食用油は鶏卵と同等の上昇を演じています。コメだけでなく、食品全体で、価格上昇が起きているのです。
また、食品などの各種小売価格が決まるまでの過程を確認すると、電力や包装材、輸送に関わるコストついては、海外の原油価格が深く関わっています。2019年から足元にかけて起きている食品価格の全体的な上昇もまた、原油価格の「長期視点(短期視点ではない)」の高止まりの影響を受けていると言えます。
どうすればコメの小売価格が下がるのか、日本政府は頭を悩ませ、備蓄米の放出ルールを調整したり、流通の目詰まりをなく対策を講じたりしていますが、いずれも一時的に症状を和らげる対症療法の域を超えません。本格的な価格低下を望むのであれば、原油価格を下げるための働きかけが欠かせないでしょう。
図:東京都区部の主要食品価格の変動率 2019年4月と2025年4月を比較

出所:総務省統計局のデータをもとに筆者作成