週刊石油展望

著者:三浦 良平
ブックマーク
 投機筋のOPEC減産への思惑がさほど強くない需給環境で繰り広げられた印象だ。週末の夜間現在もOPECプラス会合を控え、やや強含みの動きとなってはいる。50万B程度の追加減産が見込まれるが、サウジアラビア襲撃後の平均的な減産規模をやや拡大させた格好になる模様で、現在は期間延長の有無を含め発表待ちの状況となっている。翌週は、石油においてはイベント出尽くしで、イギリスの選挙や米国の対中関税期限を控えており、内容が必ずしもリスク回避によるとは考えないが、それらの内容いかんによって調整幅がどの程度になるかという展開のように思われる。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。