ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約110~120トン。12月19日の価格はキロあたり40.35~41.53バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は166.0~168.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、11月20日現在15,070トン(前旬比192トン減)。
11月中旬の入出庫は入庫921トン、出庫1,113トン。

◆展開予想

 東京ゴムは下落、週前半こそ前週までの強い流れを引き継ぎ先限は200円台を維持していたものの、上海ゴムが高値を更新できずに下落・調整の動き、中心限月で13,000元を割込むと、東京市場にも売り圧力が強まり、先限は一時192.7円まで売り込まれたが、週末を控え194円台で推移している。ドル円は世界的な株高の影響もあってか前週比で円安推移しており、東京ゴムの下落幅を緩和している。

 12月20日正午過ぎ現在RSS先限は194.3円前後、TSR先限は162.9円前後の取引。週の高値はRSS202.8円/TSR163.1円、週の安値はRSS192.7円/TSR120.4円。

 東京ゴム当先順鞘幅は20.0円程度、価格下落局に於いて産地価格対比で割安感のある期近には買い気があり、売り圧力は先限月に集中したとみられる。産地価格は1月積みで185円程度とみられ、東京ゴム先限価格は下落したとはいえ当業者は売りヘッジを行える水準だろう。価格面では年明け以降の新着貨物が想定され、目先は戻り売り目線ではあるものの、直近は上海ゴムの影響力が強まっている印象であり、上海ゴムが反発する場合は売り方針は控える方が良いだろう。また、材料を伴わない大幅下落時は試し買いも選択肢の一つとして検討したい。先限のレンジは185.0~200.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp