週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週の原油相場はクリスマス休暇などもあり膠着感が強まりそうだが、年末を控えた調整の動きが中心となりそうか。今週は米中が第一弾の合意に達したことで景気減速懸念が後退し堅調な推移となり、原油も連日の高値更新でWTIベースでは61ドルを超えての上昇となったが、材料出尽くし感もありさらなる上値余地は乏しそうだ。現状も株高に支えられたリスクオンムードの中で原油も買われているような格好となっているため、年末にかけて株式市場に利食いが入れば原油も売られる格好となりやすいだろう。新規材料を欠く中で弱材料は特段見当たらないことから大きく崩れる展開も想定しづらそうだが、どちらかというと修正安含みの展開を想定しておきたい。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。