原油反落。中東情勢の鎮静化期待などで。92.57ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。4,747.04ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年09月限は17,945元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年06月限は625.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2647.34ドル(前日比15.64ドル拡大)、円建てで14,218円(前日比75円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月7日 18時07分時点 6番限)
金 24,575円/g
白金 10,357円/g
ゴム 414.8円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡の代替策は『喜望峰』」
前回は、「原油相場はまるで『社会の諸事象の頂点』」と題して、原油相場を取り巻く環境(2026年3月以降)を、確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡の代替策は『喜望峰』」と題して、主要な海上の要衝を通過したタンカーの数(21日間平均)を、確認します。
石油や天然ガスなどを運ぶタンカーの主な航路を確認します。中東情勢に直接的に関わっている、ホルムズ海峡(アラビア海とインド洋の間)、バブ・エル・マンデブ海峡(インド洋と紅海の間)、スエズ運河(紅海と地中海の間)だけでなく、東アジアの玄関口とも言える東南アジアのマラッカ海峡、米国から大西洋や太平洋に通じる航路上にあるユカタン海峡、アフリカ大陸最南端の喜望峰なども、タンカーの航路として世界屈指の要衝と言えます。
ホルムズ海峡は、足元、事実上封鎖されています。中東産原油のほとんどは同海峡を通過してインド洋に出て、その多くがマラッカ海峡を通じて、日本、韓国、中国などの東アジア諸国に運ばれていました。
以下の図のとおり、イラン(革命防衛隊)と米国の両者が封鎖を主張しているホルムズ海峡を通過したタンカーの数は2月28日のイラン戦争勃発以降、激減しています。同戦争の勃発前は、一日あたり50隻から60隻のタンカーが航行していました。
しかし足元では、一日あたりゼロ隻を含む低水準で推移しています。また、中東情勢に直接的に関わっているその他の航路であり、ホルムズ海峡封鎖時の代替航路になり得るバブ・エル・マンデブ海峡とスエズ運河を通過したタンカーの数はほとんど増えていません。このことは、これらの航路が、ホルムズ海峡の代替航路になりえないことを示唆しています。
バブ・エル・マンデブ海峡とスエズ運河はアラビア半島の西側に位置する、紅海の北と南の玄関口に位置しています。紅海を航行するタンカーや船舶に対し、アラビア半島南部のイエメンで活動しているイスラム武装勢力「フーシ派」が妨害行為を行っているとされています。
2023年10月にイスラム武装組織の一つであるハマスが、イスラエルを奇襲しましたが、それ以降、紅海における妨害活動が活発化し、それにより同海を航行するタンカーの数が激減しました。現在も激減したままです。
イラン戦争勃発以降、ユカタン海峡と喜望峰を通過するタンカーの数が、徐々に増えてきています。これは、米国で生産された原油を、アメリカ湾(メキシコ湾)から、同戦争の勃発によって供給不足に陥っている東アジア地域に輸送するタンカーが増えてきていることを意味しています。
パナマ運河を通じて太平洋を渡り、東アジアに至るルートもありますが、同運河を通過したタンカーの数はあまり増えていません。同運河を大型タンカーが通過できないことが背景にあると考えられます。
同戦争勃発をきっかけにホルムズ海峡を通過するタンカーの数が激減しました。その代替策と期待されたスエズ運河とバブ・エル・マンデブ海峡経由のタンカーの数は、以前からの妨害活動の影響を受け思ったように増加していません。
今後ますます、ユカタン海峡そして喜望峰を通過するタンカーの数が、増加して行く可能性があります。このことは、次回以降に述べる米国の原油輸出量および米国の原油戦略備蓄の量と、密接に関わっている可能性があります。
図:主要な海上の要衝を通過したタンカーの数(21日間平均) 単位:隻

出所:Port Watchのデータより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。4,747.04ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年09月限は17,945元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年06月限は625.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2647.34ドル(前日比15.64ドル拡大)、円建てで14,218円(前日比75円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月7日 18時07分時点 6番限)
金 24,575円/g
白金 10,357円/g
ゴム 414.8円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「ホルムズ海峡の代替策は『喜望峰』」
前回は、「原油相場はまるで『社会の諸事象の頂点』」と題して、原油相場を取り巻く環境(2026年3月以降)を、確認しました。
今回は、「ホルムズ海峡の代替策は『喜望峰』」と題して、主要な海上の要衝を通過したタンカーの数(21日間平均)を、確認します。
石油や天然ガスなどを運ぶタンカーの主な航路を確認します。中東情勢に直接的に関わっている、ホルムズ海峡(アラビア海とインド洋の間)、バブ・エル・マンデブ海峡(インド洋と紅海の間)、スエズ運河(紅海と地中海の間)だけでなく、東アジアの玄関口とも言える東南アジアのマラッカ海峡、米国から大西洋や太平洋に通じる航路上にあるユカタン海峡、アフリカ大陸最南端の喜望峰なども、タンカーの航路として世界屈指の要衝と言えます。
ホルムズ海峡は、足元、事実上封鎖されています。中東産原油のほとんどは同海峡を通過してインド洋に出て、その多くがマラッカ海峡を通じて、日本、韓国、中国などの東アジア諸国に運ばれていました。
以下の図のとおり、イラン(革命防衛隊)と米国の両者が封鎖を主張しているホルムズ海峡を通過したタンカーの数は2月28日のイラン戦争勃発以降、激減しています。同戦争の勃発前は、一日あたり50隻から60隻のタンカーが航行していました。
しかし足元では、一日あたりゼロ隻を含む低水準で推移しています。また、中東情勢に直接的に関わっているその他の航路であり、ホルムズ海峡封鎖時の代替航路になり得るバブ・エル・マンデブ海峡とスエズ運河を通過したタンカーの数はほとんど増えていません。このことは、これらの航路が、ホルムズ海峡の代替航路になりえないことを示唆しています。
バブ・エル・マンデブ海峡とスエズ運河はアラビア半島の西側に位置する、紅海の北と南の玄関口に位置しています。紅海を航行するタンカーや船舶に対し、アラビア半島南部のイエメンで活動しているイスラム武装勢力「フーシ派」が妨害行為を行っているとされています。
2023年10月にイスラム武装組織の一つであるハマスが、イスラエルを奇襲しましたが、それ以降、紅海における妨害活動が活発化し、それにより同海を航行するタンカーの数が激減しました。現在も激減したままです。
イラン戦争勃発以降、ユカタン海峡と喜望峰を通過するタンカーの数が、徐々に増えてきています。これは、米国で生産された原油を、アメリカ湾(メキシコ湾)から、同戦争の勃発によって供給不足に陥っている東アジア地域に輸送するタンカーが増えてきていることを意味しています。
パナマ運河を通じて太平洋を渡り、東アジアに至るルートもありますが、同運河を通過したタンカーの数はあまり増えていません。同運河を大型タンカーが通過できないことが背景にあると考えられます。
同戦争勃発をきっかけにホルムズ海峡を通過するタンカーの数が激減しました。その代替策と期待されたスエズ運河とバブ・エル・マンデブ海峡経由のタンカーの数は、以前からの妨害活動の影響を受け思ったように増加していません。
今後ますます、ユカタン海峡そして喜望峰を通過するタンカーの数が、増加して行く可能性があります。このことは、次回以降に述べる米国の原油輸出量および米国の原油戦略備蓄の量と、密接に関わっている可能性があります。
図:主要な海上の要衝を通過したタンカーの数(21日間平均) 単位:隻

出所:Port Watchのデータより筆者作成
