[Vol.2202] 長期視点で「70~110ドル」が定着か!?

著者:吉田 哲
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原油反発。ホルムズ海峡を巡る情勢悪化などで。97.26ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,702.36ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は17,060元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年06月限は648.4元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2716.56ドル(前日比30.96ドル拡大)、円建てで14,711円(前日比76円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月24日 17時11分時点 6番限)
24,745円/g
白金 10,034円/g
ゴム -円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「長期視点で『70~110ドル』が定着か!?」
前回は、「米国の原油輸出動向に関心が集まる」と題して、米国の原油戦略備蓄(SPR)の量を、確認しました。

今回は、「長期視点で『70~110ドル』が定着か!?」と題して、NY原油先物(期近)日次終値を、確認します。

ニューヨーク原油先物の長期視点の見通しについて、筆者は今のところ「70~110ドル」と考えています。長期視点で見れば「高止まり」です。「原油価格が安い時代は終わった」と、考えています。

この数回で述べたとおり、ホルムズ海峡関連のリスクが日常的なリスクになりつつある影響は計り知れません。仮に、封鎖が解かれても、「危険な海峡」であることには変わりがないためです。火気厳禁のタンカーを積極的に航行させる企業や国は、増えないのではないでしょうか。

さらには、同海峡の代替として目される、スエズ運河とバブ・エル・マンデブ海峡も、イランと関わりがあるフーシ派の活動がなくならない限り、積極的にタンカーを航行できる状態にはならないでしょう。

その意味で、IEAの事務局長の言葉のとおり、2年程度で湾岸諸国のエネルギー関連施設が復旧しても、中東域内から原油を運び出すことへのリスクはなくならないかもしれません(米国の供給能力にも限度があります)。

このように考えれば、長期視点で原油相場は高止まりする可能性が高い、と言わざるを得ないでしょう。劇的に原油相場を下げたいのであれば、「需要を激減させること」が有効でしょう(禁断の方法)。

それができなければ、消費国は高止まりする原油価格を受け入れなければならないと、筆者は考えています。

図:NY原油先物(期近)日次終値 単位:ドル/バレル
図:NY原油先物(期近)日次終値 単位:ドル/バレル
出所:Investing.comのデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。