ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約130~150トン。1月9日の価格はキロあたり37.60~40.36バーツ、RSS3号タイ主要港1月積価格は166.0~168.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、12月20日現在14,125トン(前旬比358トン減)。
12月中旬の入出庫は入庫563トン、出庫921トン。

◆展開予想

 東京ゴムは上昇、大発会で6月限は一代高値を更新後上値追いの展開、203.5円まで上昇するも決め手を欠き、その後は上海ゴムも上げ幅を縮小し週末にかけて上げ幅を縮小する展開が継続、週足は陽線で200円台を維持するも伸び悩んだ。週前半はイラン・米国間の緊張が高まり円高・株安・商品高となったが、米国が事態の鎮静化を選択し、週後半は前半巻き戻しの動き、為替は109円台半ばまで円安が進行し東京ゴムの支援要因となった。

 1月10日正午過ぎ現在RSS先限は200.3円前後、TSR先限は165.8円前後の取引。週の高値はRSS203.5円/TSR167.2円、週の安値はRSS198.7円/TSR160.1円。

 東京ゴム当先順鞘幅は24.0円程度、先限が上げ幅を縮小したことと期近は産地対比で“割安”である為、前週比では縮小方向で推移した。産地価格は1月積みが190円程度であり、東京ゴム先限価格の産地対比での上鞘幅は1円程度とみられる。他市場間との価格差は過去データからすれば東京“割高”と言えるが、上海・産地価格の変化なしには修正が進みづらい環境となっており、上海ゴムに方向感がでる場合はトレンドフォローで追随したいところだが、目先はレンジ想定で臨むのが良いだろう。先限のレンジは194.0~206.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp