原油反発。米主要株価指数の反発などで。73.64ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。4,114.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は16,920元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年08月限は473.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2492.6ドル(前日比2.00ドル縮小)、円建てで13,764円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月9日 19時22分時点 6番限)
金 21,929円/g
白金 8,165円/g
ゴム 421.2円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「非伝統的有事が金(ゴールド)上昇の核心」
前回は、「世界の『分断と共存』を映す側面もある」と題して、2026年大会参加国の対戦状況と自由民主主義指数(2025年)による分類について、述べました。
今回は、「非伝統的有事が金(ゴールド)上昇の核心」と題して、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージについて、述べます。
自由民主主義指数を基にした、自由で民主的な度合いが高い国・地域(0.6以上)と低い国・地域(0.4以下)の数の推移を確認します。
第2次世界大戦後から冷戦終結にかけては、民主主義国の数が着実に増加し、民主主義の拡大が世界の大きな潮流となりました。しかし、その流れは2010年ごろを境に変化しています。民主主義国の数は伸びが止まり、足元では減少に転じています。
一方で、民主主義の度合いが低い国は2020年代に入り再び増加し始め、2025年には102カ国となりました。世界は2010年ごろに、民主化が一方向に進む時代から、多様な政治体制が併存する時代へ移行したと考えられます。
この変化は、単に政治上の出来事ではありません。経済や金融市場にも大きな影響を与えています。政治体制や価値観の違いが拡大すると、貿易政策や外交、安全保障政策は複雑化し、企業活動や資本移動の不確実性が高まります。
また、近年では経済制裁や資源の武器利用、サプライチェーンの再編など、政治と経済がこれまで以上に密接に結び付く場面が増えています。このような構造変化は、一時的な景気循環とは異なる、長期的な世界経済の変化として捉える必要があります。
以下の図は、こうした視点を金(ゴールド)価格の長期的な変動要因として整理したものです。短中期では、伝統的な有事の影響を受けた資金の逃避先需要、代替資産(株の代わり)、代替通貨(ドルの代わり)としての役割が、価格を動かすテーマになります。
中長期では、宝飾需要や鉱山会社の供給動向、そして近年は特に存在感を高めている、中央銀行の買いが重要なテーマです。
そして中央銀行の動向に大きな影響を及ぼし得るテーマが、さらに長い時間軸の、世界の分断や民主主義の後退、資源の武器利用、長期視点のインフレ、通貨への不確実性の増大といった「非伝統的な有事」です。
これらは従来の戦争や金融危機のように、短期間で終息する出来事ではありません。政治体制の違いを背景とした国家間の競争や経済安全保障に関わる動向は、数年から数十年にわたって続く可能性があります。
そのため、市場参加者や中央銀行は、長期的な資産配分の一環として戦略的に金(ゴールド)の保有を見直す動きを強めています。近年の中央銀行による大規模な金(ゴールド)購入も、その延長線上であると考えられます。
2026年サッカーワールドカップは、世界48カ国が一堂に会する祭典です。しかし、その参加国やスポンサー企業、開催国を詳しく見ていくと、多様な政治体制や価値観が共存する現在の世界が映し出されています。
そして、その多様化は2010年ごろから加速した民主主義の後退や世界の分断と深く関わっているのです。金(ゴールド)の長期的な上昇基調を考える上では、景気や金利だけではなく、このような世界構造の変化を超長期的な視点で捉えることが重要です。
図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ

出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。4,114.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年09月限は16,920元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年08月限は473.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2492.6ドル(前日比2.00ドル縮小)、円建てで13,764円(前日比0円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月9日 19時22分時点 6番限)
金 21,929円/g
白金 8,165円/g
ゴム 421.2円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「非伝統的有事が金(ゴールド)上昇の核心」
前回は、「世界の『分断と共存』を映す側面もある」と題して、2026年大会参加国の対戦状況と自由民主主義指数(2025年)による分類について、述べました。
今回は、「非伝統的有事が金(ゴールド)上昇の核心」と題して、ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージについて、述べます。
自由民主主義指数を基にした、自由で民主的な度合いが高い国・地域(0.6以上)と低い国・地域(0.4以下)の数の推移を確認します。
第2次世界大戦後から冷戦終結にかけては、民主主義国の数が着実に増加し、民主主義の拡大が世界の大きな潮流となりました。しかし、その流れは2010年ごろを境に変化しています。民主主義国の数は伸びが止まり、足元では減少に転じています。
一方で、民主主義の度合いが低い国は2020年代に入り再び増加し始め、2025年には102カ国となりました。世界は2010年ごろに、民主化が一方向に進む時代から、多様な政治体制が併存する時代へ移行したと考えられます。
この変化は、単に政治上の出来事ではありません。経済や金融市場にも大きな影響を与えています。政治体制や価値観の違いが拡大すると、貿易政策や外交、安全保障政策は複雑化し、企業活動や資本移動の不確実性が高まります。
また、近年では経済制裁や資源の武器利用、サプライチェーンの再編など、政治と経済がこれまで以上に密接に結び付く場面が増えています。このような構造変化は、一時的な景気循環とは異なる、長期的な世界経済の変化として捉える必要があります。
以下の図は、こうした視点を金(ゴールド)価格の長期的な変動要因として整理したものです。短中期では、伝統的な有事の影響を受けた資金の逃避先需要、代替資産(株の代わり)、代替通貨(ドルの代わり)としての役割が、価格を動かすテーマになります。
中長期では、宝飾需要や鉱山会社の供給動向、そして近年は特に存在感を高めている、中央銀行の買いが重要なテーマです。
そして中央銀行の動向に大きな影響を及ぼし得るテーマが、さらに長い時間軸の、世界の分断や民主主義の後退、資源の武器利用、長期視点のインフレ、通貨への不確実性の増大といった「非伝統的な有事」です。
これらは従来の戦争や金融危機のように、短期間で終息する出来事ではありません。政治体制の違いを背景とした国家間の競争や経済安全保障に関わる動向は、数年から数十年にわたって続く可能性があります。
そのため、市場参加者や中央銀行は、長期的な資産配分の一環として戦略的に金(ゴールド)の保有を見直す動きを強めています。近年の中央銀行による大規模な金(ゴールド)購入も、その延長線上であると考えられます。
2026年サッカーワールドカップは、世界48カ国が一堂に会する祭典です。しかし、その参加国やスポンサー企業、開催国を詳しく見ていくと、多様な政治体制や価値観が共存する現在の世界が映し出されています。
そして、その多様化は2010年ごろから加速した民主主義の後退や世界の分断と深く関わっているのです。金(ゴールド)の長期的な上昇基調を考える上では、景気や金利だけではなく、このような世界構造の変化を超長期的な視点で捉えることが重要です。
図:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ

出所:筆者作成
