原油反発。中東情勢の悪化懸念などで。90.04ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。4,097.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年09月限は17,030元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年09月限は573.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2458.8ドル(前日比39.80ドル縮小)、円建てで13,591円(前日比14円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月23日 17時58分時点 6番限)
金 22,017円/g
白金 8,426円/g
ゴム 421.5円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「人口増加・食料需要増加を支えた『単収』」
前回は、「人口・文化・技術・思想も食料価格を左右」と題して、食料価格指数(世界全体)と変動要因について、述べました。
今回は、「人口増加・食料需要増加を支えた『単収』」と題して、世界三大穀物の生産量と収穫面積の推移(世界全体)について、述べます。
以下の図は、世界三大穀物(トウモロコシ、米、小麦)の生産量と収穫面積の推移(世界合計)を示しています。1960年代以降、世界の穀物生産量は大幅に増加しました。図が示すとおり、世界全体の生産量は1975年と比較しておよそ2.9倍に増えています。
一方で、収穫面積の増加は限定的であり、同期間でおよそ1.2倍にとどまっています。このことは、人類が単純に農地を増やして食料生産を拡大してきたわけではないことを意味しています。
人口増加が続く中で、仮に食料増産を農地拡大だけで賄おうとすれば、実態をはるかに超えた大規模な森林伐採や環境破壊が起きていた可能性があります。しかし実際には、限られた農地を活用しながら、生産量を大幅に増やしてきました。その原動力となったのが「単収」の向上です。
単収とは、単位面積あたりの収穫量を意味します。言い換えれば、「同じ面積の畑からどれだけ収穫できたか」を示す指標です。世界三大穀物の単収の推移を確認します。
トウモロコシ、米、小麦のいずれについても単収は、長期的に増加しています。特にトウモロコシの伸びは著しく、1960年代と比較しておよそ3倍に達しています。米や小麦についても、おおむね2倍から3倍程度に増加しています。
背景に、農業技術の進歩が挙げられます。高単収品種の開発、灌漑設備の整備、農業機械の開発・普及、農薬や除草剤の活用、化学肥料の大量投入など、いわゆる「緑の革命」による技術革新が単収の増加を後押ししました。
特に化学肥料の果たした役割は大きかったと言えます。窒素、リン、カリウムを中心とした肥料の利用拡大は、農産物全般の生育状況を大きく改善し、単収を大きく増加させました。
一方で、この成功体験は新たな課題も生み出しました。農業は以前にも増してエネルギーや技術への依存度を高めました。肥料価格は原油や天然ガス価格の影響を受けやすく、機械化が進んだ農業は燃料価格の変動にも左右されます。
また、異常気象やさまざまなリスクが勃発することで、肥料の供給網が混乱し、生産に甚大な影響を与える可能性が高まりました。
言い換えれば、世界の食料供給は「農地」という物理的な制約を技術によって乗り越えてきた一方で、「技術」そのものへの依存を強めてきたとも言えます。
人口増加という長期的な需要の拡大を支えてきたのは、単収の上昇という供給側の努力でした。そして今後も世界人口の増加が続く中で、この単収増加の流れを維持できるかどうかが、世界の食料市場を考える上で重要なテーマになると考えられます。
世界の食料市場は、人口増加という「土台」とそれを支える技術革新という「支柱」のバランスの上に成り立っていると言えそうです。この構造への理解なくして、食料価格の大局観を考えることはできません。
図:世界三大穀物の生産量と収穫面積の推移(世界合計)

出所:USDA(米農務省)データを基に筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。4,097.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年09月限は17,030元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年09月限は573.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2458.8ドル(前日比39.80ドル縮小)、円建てで13,591円(前日比14円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月23日 17時58分時点 6番限)
金 22,017円/g
白金 8,426円/g
ゴム 421.5円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 月足 単位:ドル/ブッシェル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「人口増加・食料需要増加を支えた『単収』」
前回は、「人口・文化・技術・思想も食料価格を左右」と題して、食料価格指数(世界全体)と変動要因について、述べました。
今回は、「人口増加・食料需要増加を支えた『単収』」と題して、世界三大穀物の生産量と収穫面積の推移(世界全体)について、述べます。
以下の図は、世界三大穀物(トウモロコシ、米、小麦)の生産量と収穫面積の推移(世界合計)を示しています。1960年代以降、世界の穀物生産量は大幅に増加しました。図が示すとおり、世界全体の生産量は1975年と比較しておよそ2.9倍に増えています。
一方で、収穫面積の増加は限定的であり、同期間でおよそ1.2倍にとどまっています。このことは、人類が単純に農地を増やして食料生産を拡大してきたわけではないことを意味しています。
人口増加が続く中で、仮に食料増産を農地拡大だけで賄おうとすれば、実態をはるかに超えた大規模な森林伐採や環境破壊が起きていた可能性があります。しかし実際には、限られた農地を活用しながら、生産量を大幅に増やしてきました。その原動力となったのが「単収」の向上です。
単収とは、単位面積あたりの収穫量を意味します。言い換えれば、「同じ面積の畑からどれだけ収穫できたか」を示す指標です。世界三大穀物の単収の推移を確認します。
トウモロコシ、米、小麦のいずれについても単収は、長期的に増加しています。特にトウモロコシの伸びは著しく、1960年代と比較しておよそ3倍に達しています。米や小麦についても、おおむね2倍から3倍程度に増加しています。
背景に、農業技術の進歩が挙げられます。高単収品種の開発、灌漑設備の整備、農業機械の開発・普及、農薬や除草剤の活用、化学肥料の大量投入など、いわゆる「緑の革命」による技術革新が単収の増加を後押ししました。
特に化学肥料の果たした役割は大きかったと言えます。窒素、リン、カリウムを中心とした肥料の利用拡大は、農産物全般の生育状況を大きく改善し、単収を大きく増加させました。
一方で、この成功体験は新たな課題も生み出しました。農業は以前にも増してエネルギーや技術への依存度を高めました。肥料価格は原油や天然ガス価格の影響を受けやすく、機械化が進んだ農業は燃料価格の変動にも左右されます。
また、異常気象やさまざまなリスクが勃発することで、肥料の供給網が混乱し、生産に甚大な影響を与える可能性が高まりました。
言い換えれば、世界の食料供給は「農地」という物理的な制約を技術によって乗り越えてきた一方で、「技術」そのものへの依存を強めてきたとも言えます。
人口増加という長期的な需要の拡大を支えてきたのは、単収の上昇という供給側の努力でした。そして今後も世界人口の増加が続く中で、この単収増加の流れを維持できるかどうかが、世界の食料市場を考える上で重要なテーマになると考えられます。
世界の食料市場は、人口増加という「土台」とそれを支える技術革新という「支柱」のバランスの上に成り立っていると言えそうです。この構造への理解なくして、食料価格の大局観を考えることはできません。
図:世界三大穀物の生産量と収穫面積の推移(世界合計)

出所:USDA(米農務省)データを基に筆者作成
