[Vol.2292] 10円玉の内訳、95%は銅

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米主要株価指数の反発などで。91.49ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,456.26ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。27年01月限は19,180元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年10月限は699.3元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2,627.51ドル(前日比23.09ドル縮小)、円建てで13,697円(前日比111円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月7日 17時39分時点 6番限)
22,585円/g
白金 8,888円/g
ゴム 434.7円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY銅先物(期近) 月足 単位:ドル/ポンド
NY銅先物(期近) 月足 単位:ドル/ポンド
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「10円玉の内訳、95%は銅」
前回は、「原油相場は戦時下のレンジを維持か」と題して、後戻りすることが難しい事象(筆者イメージ)について、述べました。

今回は、「10円玉の内訳、95%は銅」と題して、10円玉について、述べます。

日本で使われている10円玉の価値は10円です。ただ、この価値は貨幣としての価値です。10円玉の金属としての価値は、筆者の試算では10円を超えています。なぜこのような事態になっているのでしょうか。今後数回に分けて、背景を確認し、今後を展望します。

以下の図のとおり、私たちが使っている10円玉のデザインは、1959(昭和34)年から続いています。表面には平等院鳳凰堂と唐草、裏面には常磐木(ときわぎ)が描かれています。また、直径は23.5ミリメートル、重さは4.5グラムです。いずれも、通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律施行令で定められています。

同法令で定められているとおり、素材は青銅です。銅を主成分として、亜鉛とスズを混ぜた合金です。その割合は銅95%、亜鉛3~4%、スズ1~2%です。仮に亜鉛を3%、スズを2%として計算すると、1枚の10円玉に銅が4.275グラム、亜鉛が0.135グラム、スズが0.090グラム、含まれることになります。

10円玉は、日本国内で10円の価値を持つ「貨幣」です。スーパーやコンビニエンスストアなどで支払いに使えば、その価値はいつでも10円です。

しかし、視点を変えて、10円玉を「ほぼ銅、残りの少しが亜鉛とスズ」という金属の塊として見ると、別の顔が見えてきます。

図:10円玉について
図:10円玉について
出所:日本銀行の資料をもとに筆者作成 イラストはPIXTA

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。