[Vol.2299] サウジ減産で供給余力が縮小

著者:吉田 哲
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原油反落。米主要株価指数の反落などで。104.75ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。4,364.95ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。27年01月限は18,875元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年11月限は827.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2,587.00ドル(前日比31.20ドル拡大)、円建てで13,484円(前日比80円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月16日 17時25分時点 6番限)
22,162円/g
白金 8,678円/g
ゴム 426.0円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「サウジ減産で供給余力が縮小」
前回は、「『第二のホルムズ海峡』の現実」と題して、主要な海上の要衝を通過したタンカーの数(21日間平均 2026年9月6日まで)について、述べました。

今回は、「サウジ減産で供給余力が縮小」と題して、サウジアラビアの原油生産量について、述べます。

原油市場においては、輸送面だけでなく、産油国の生産量にも大変な変化が生じています。以下の図が示す通り、サウジアラビアの原油生産量はイラン戦争が勃発して以降、大きく減少しています。

世界屈指の産油国である同国の原油生産量の減少は、世界の原油市場が供給減少リスクに対応するための余力に関わる大きな問題です。とある産油国で供給障害が発生した場合、別の産油国が増産をしたり、在庫を取り崩したりして、不足分を補う動きが加速します。

しかし現在は、イラン戦争の勃発を機に、ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡という、大変に重要な二つの航路をめぐるリスクが大きくなっています。こうした状況において、「輸出できないのであれば生産しない・できない」という動きがサウジアラビアの原油生産量の減少傾向を加速させていると考えられます。

両海峡をめぐる状況が同戦争勃発前の状態に戻るまで、サウジアラビアの原油生産量の減少が続く可能性があることを示唆しているといえます。

図:サウジアラビアの原油生産量 単位:百万バレル/日量
図:サウジアラビアの原油生産量 単位:百万バレル/日量
出所:米エネルギー情報局(EIA)のデータより筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。