[Vol.2323] 常識は時代が決める

著者:吉田 哲
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原油反落。中東情勢の鎮静化期待などで。100.73ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。4,030.17ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。27年01月限は19,545元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年12月限は728.1元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2,478.52ドル(前日比33.02ドル拡大)、円建てで13,129円(前日比36円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(10月26日 18時04分時点 6番限)
金 20,694円/g
白金 7,565円/g
ゴム 446.6円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「常識は時代が決める」
前回は、「原油相場は『戦時下のレンジ』で続く」と題して、原油相場が「戦時下のレンジ」で続くと考える理由について、述べました。

今回は、「常識は時代が決める」と題して、S&P500種指数、金(ゴールド)の価格推移について、述べます。

常識の変化、人類の心理的な変化、金融政策、株式市場の社会的役割、そして貴金属投資までを「期待創造」という一つの考え方で結びつけ、今後数回に分けて、コモディティアナリストの視点で、資産形成に関する考え方を述べます。

従来、株価指数の動向は、企業業績や経済活動を反映するものと考えられてきました。現在は、このことに加え、株価指数の上昇そのものが、人々の将来に対する安心感や消費意欲、資産形成への期待を大きくしていると、考えられます。

以下の図は、株価指数と金(ゴールド)価格が、ともに上昇してきた事実を示しています。1980年代から2000年代までは、逆相関の傾向がありました。しかし、2010年ごろ以降は、同時に上下しつつ、長期視点で上昇傾向を維持しています。

わたしたちは、今、「株高なら金安という単純な常識では説明できない時代」にいるのです。株価指数の上昇は期待の膨張、金(ゴールド)価格の上昇は懸念の膨張を示していると筆者は考えています。つまり2010年ごろ以降、世界全体に期待と懸念が、拡散され続けているといえます。

図:S&P500種指数、金(ゴールド)の価格推移
図:S&P500種指数、金(ゴールド)の価格推移
出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。