週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 米中貿易協議合意による楽観と暖冬で暖房油の消費が振るわないことに挟まれた状況といえそうだ。ただ、高値からの反落による売りが売りを呼ぶような動きは落ち着いた動きとなりつつある。米中合意においては燃料輸入を約500億ドル行うとのことで、米国産原油の輸入が始まると思われるがタイミングや影響については今後見極めていく必要がありそうだ。来週という短期の見通しでは、目先売りがやんでおり値幅が大きいかはわからないが値戻し局面となる可能性があろう。ただし、日米ともにいえると思われるが大口投機筋のロングが高止まりしていることもあり、値戻し局面に関しても上値が重い可能性は見ておきたい。
 
NY原油チャート
 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。