[Vol.2329] 世の中の「王道」と「裏道」をイメージ

著者:吉田 哲
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原油反落。中東情勢の鎮静化期待などで。95.84ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。4,054.15ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。27年01月限は18,865元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。26年12月限は681.6元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2,589.45ドル(前日比79.05ドル拡大)、円建てで13,801円(前日比150円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(11月4日 18時28分時点 6番限)
金 21,011円/g
白金 7,210円/g
ゴム -円/kg
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「世の中の『王道』と『裏道』」をイメージ
前回は、「『王道』だけでは語れない現代社会」と題して、期待に酔わなくても、勝者になれることのイメージについて、述べました。

今回は、「世の中の『王道』と『裏道』」をイメージと題して、各分野の「王道」と「裏道」(一例)について、述べます。

以下の図は、世の中のさまざまな分野における「王道」と「裏道」のイメージを示しています。

多くの分野において、王道には「ワクワク・ドキドキ」「初見の感動」「直接的」「分かりやすい」「喜び・楽しさ」「広く認められた価値を理解」「多数派の評価を参考」「目の前の成果を重視」「安心・安定を求める」「安定・再現性」などの特徴があります。

一方、裏道には「ザワザワ・ゾクゾク」「繰り返すほど味わいが増す」「間接的」「一見分かりにくい」「哀愁・切なさ」「見過ごされている価値を発見」「少数派の視点に注目」「長期的な価値を重視」「未知・潮流を楽しむ」「発見・多様性」などの特徴があります。

現代社会において、王道しか知らない人は、王道が通用しなくなったときに戸惑い、裏道しか知らない人は、奇をてらうあまり、目の前にある確かな価値を見失いかねません。

つまり、王道の合理性を理解した上で、裏道に潜む可能性に目を向けることが重要なのです。大まかにいえば、王道で「確かさ」を得て、裏道で「可能性」を広げる、ということです。こうした考え方は、かつての常識だけでは説明できない、現代社会に求められる新たな常識の一つでしょう。

この数十年間、世界では多様性を尊重する動きが広がってきました。多様な価値観が認められることは、個性や選択肢を豊かにする一方、社会の仕組みや人々の判断を複雑にする側面もあります。なぜなら、多様性を尊重することは、異なる価値観や個性が林立し、それらが共存することを認めることでもあるからです。

価値観が多様化し、社会が複雑さを増すほど、従来の常識や多数派の判断だけでは捉えきれない現象も増えていきます。近年では、SNSが社会の矛盾や問題点を、AIが既存のシステムの限界や課題を次々に可視化しています。これらの技術は新たな価値観や選択肢を生み出す一方、既存の問題を増幅することもあり、社会の複雑化に拍車をかけています。

こうした状況だからこそ、広く認められた価値を理解する「王道」の視点と、見過ごされている価値を発見する「裏道」の視点の両方が必要になるのです。多様性が広がる現代社会において、「王道」と「裏道」を併せ持つことは、これからの時代を生き抜くための重要な知恵だと言えるでしょう。

図:各分野の「王道」と「裏道」(一例)
図:各分野の「王道」と「裏道」(一例)
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。