ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は約200~220トン。2月13日の価格はキロあたり40.80~42.05バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は163.0~165.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月20日現在13,476トン(前旬比236トン減)。
1月中旬の入出庫は入庫372トン、出庫608トン。

◆展開予想

 東京ゴムは上昇、上海市場が売り一巡後じり高、産地市場も価格回復方向で推移し市場での売り圧力が後退した。週初に175円台で寄付くと続伸、180円台を回復し先限は一時184.5円をつけた。また、東京ゴム当限は一時138.0円まで大幅安となったが、その後150円台まで急上昇、産地対比での“割安感”が値戻し要因となった。その他金融市場は“新型肺炎”ニュースで上下動も、ドル円相場は109円台後半で小動きであった。

 2月14日正午過ぎ現在RSS先限は182.5円前後、TSR先限は159.5円前後の取引。週の高値はRSS184.5円/TSR159.5円、週の安値はRSS175.4円/TSR152.8円。

 今週の上海ゴムは安値からは回復したものの依然安値低迷、それに比して東京・シンガポール市場は価格回復が顕著であった。上海市場は春節明け工場再稼働の延期や物流の滞り等の影響から買い控えられている可能性があり価格回復にはある程度の時間が必要だろう。3月積み産地価格は185円近辺でコスト等を勘案すれば東京ゴム先限は依然割安圏と言えるものの、上値を追いかけるには材料が不足しているか。基本的には上海・シンガポール・産地価格を参照しながら押し目買い、戻り売りで臨みたい。先限のレンジは175.0~187.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp