週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週の原油相場はWTIベースでネックラインとなっている52.2ドルを上抜くことができるかに注目したい。今週は10日に49.42ドルの安値を付けた後、ダブルボトムを形成する形で上昇し51ドル台まで値を戻した。コロナウィルスの感染拡大への懸念はあるものの今月でピークを迎えるとの予測からリスクオンムードが広がっており、ある程度の底堅さは見られそうか。また、OPECプラスの減産拡大に向けてはロシアがまだ態度を明確にしていないものの、最終的には合意するとの見方が根強く、こちらも相場の支えとなりそうだ。ただし、IEAやOPECの月報において2020年の石油需要見通しが引き下げられるなど需要減少への警戒感は強く、ネックラインで跳ね返されるようであれば再び下げに転ずる可能性も加味しておきたい。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。