週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 中国のリスク回避緩和策への期待による株高などからコロナウィルスによる需要面の落ち込みが忘れられがちだろう。戻り天井とは断定出来ないものの、大小の判断はしかねるが高値調整局面入りとみる。ただし、OPECプラスの会合を3月初めに控えていることから下げ幅が相応になれば押し目買われやすい可能性もあり、またコロナウィルスの被害が他国で著しくクローズアップされるなどリスク回避が高まらなければWTIの52ドル近辺で下げ渋ると見るものの、割り込んだ場合は注意が必要か。
 
NY原油チャート
 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。