週刊石油展望

著者:三浦 良平
ブックマーク
 世界中がコロナウイルス感染拡大に対する警戒から国民の移動を制限、石油需要の落ち込み度合いが見えない中、中東勢は増産の準備を進めている。目先ショートカバー以外にロングを急ぐ理由は希薄と言わざるを得ない。もちろん長期ヘッジとして原油市場の期先限月のロングを仕込むチャンスであると考えるものの、コロナウイルス感染拡大にめどがつき経済が正常化する兆しがない限り上値が限定されやすく、資金的にも時間的にもゆとりをもって臨みたい。
 
NY原油チャート
 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。