週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週の原油相場はWTIで20~30ドルのレンジ内での推移が想定されそうか。OPECプラス及びその他産油国で日量1500万B程度の協調減産で合意したものの、IEAが2020年の石油需要は前年比で日量930万B減、4月は前年同月比2900万B減少すると予測し、新型コロナウイルス感染拡大による需要の減少が意識される中で上値は抑えられやすいだろう。一方、欧米ではロックダウン等コロナウイルス対策の制限を緩和する動きが出始め、経済活動が再開されれば石油需要が戻るとの期待感が高まっていることから安値では押し目買いの動きに支えられやすいと思われ、底抜けするようなリスクも低いと思われる。目先は強弱まちまちのレンジ相場で動くと見れば、大きく動いた時の逆張りが有効となりそうか。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。