7月4日は米国独立記念日であり、「香港国家安全法」が成立するようなら、米中対立が激化してくる。米大統領選挙で、共和党・民主党、いずれが政権になっても、対中強硬政策に大きな変化はないとみられる。今回のコロナショックで世界的な分断、米中間の相互依存度の低下が進み、デジタル革命を含む米中覇権戦争は長期化しそうだ。 米国の内向き姿勢の強化が、国際秩序の大規模な分断・再編成を招き、各地で地政学リスクの火種が燻っている。7月1日には、ロシアで憲法改正の全国投票が実施される。トランプ大統領発言(遠い国の昔からの紛争を解決するのは、米軍の仕事ではない。我々は世界の警察官ではない)にあるように、米国の内向き姿勢の強化が、国際秩序の大規模な分断・再編成を招き、各地で地政学リスクの火種が燻っている。これらは「通貨の顔」だけでなく、「安全資産」としての金の輝きを増す要因になりそうだ。 そういった中、アストロロジー(金融占星術)で注目される「水星逆行」が開始した。2020年は、3回の水星逆行がある。2月16日~3月9日。6月18日~7月12日。10月13日~11月3日。 水星逆行期の初期には、金融および商品市場は、煮え切らない動きを示すと言われる。トレンドは多くの場合、不透明になる。水星逆行期には、経済データーが示す方向と政府の声明が相反するからだ。こうした時間帯の初期には、短期で急激な上下運動が起きるため、いわゆるダマシが起こりやすい。テクニカル上の下値支持帯や上値抵抗帯、パターン分析などが無効となりやすい。実際、今年1回目の水星逆行期には、ドル円がもち合い上放れを見せたが、ダマシとなり、その後、急反落。2月20日の112円台から、3月9日には101円台への下落となった。![]()